NO-200 何のために生きるのか、真実を求め!やがてUFOとかかわりそれは「真実の静かなる革命」へと続く心の旅人の道であった。
1987年4月18日、ビリーと
朝食を終えるとセンターからメンバーが車で迎えにやってきた。
我々一行は何台かに分乗して、林と牧場を縫うように心地よい風景に見とれながら、いよいよ念願のビリーの住むセンターにやってきた。
そして遂にビリーに会い握手をした。突如私は強い衝撃に襲われ瞬時に頭のなかを回想が巡った。ああ!写真で見ていたひ弱な哲学者か?とのイメージが吹っ飛んでしまい、代わりに強靭な肉体に強靭な精神が宿っているのだ!と理解した。というのも握手の瞬間に微動だにしない力強さが伝わってきたからだ。初めて会うビリーは人の良さそうな、それでいてその目と表情は高い人格を感じた。そしてただ者ではない!と、この強烈な印象は後々思い知らされることになるのだが。大きく見えたが身長は私より低かったが体格はよく、後で知ったのだが体調が悪く薬の影響で太っているという。
早速一行は質問会にはいった。センターの庭でギドーとブルーニが我々の質問に答える形で、ビリーは近くで見守っていてそのなかに入ろうとはしなかった。それどころか、そのうちビリーは我々がいるのに買い物に行ってしまった。なぜだろう?それにしてもこれまでの宗教指導者のような信者をねぎらうようなご機嫌取り対応ではなく大仰な振る舞いもなかった。何ともあっさりしていて拍子抜けした感じだった。しばらくするとファンタなどのジュースの飲みものを箱ごと買って帰ってきて我々に差し出したのだった。どうも我々のために買い物にいってくれたのだった。
午前中は数多くの質問攻めに終止したがそのなかでも「我々日本人は元々地球にいたのかそれとも宇宙からやってきたのか」を尋ねた。回答は午後にビリーに聞いてみるとなって終えた。
昼食は日本から持って来たエビなど天ぷらの食材でメンバーやビリーにも振る舞った。ビリーはおいしいと言ってお替わりをしたのだ。
さて午後の質問会では日本人のルーツについての回答があった。それは驚くべきことであった。昼休みにビリーはテレパシーでプレヤール人に日本人の調査を依頼し、彼らはタイムマシーンで過去を調査したという。
衝撃の質問会を終えるとビリーは小桜さんと通訳の後藤さんを連れてセンターの周りを見せながら何やら説明していた。後で聞くと小桜さんから寄せられた多額の寄付で建物などの修繕をしたという事だったが、彼女にしてみれば本の出版に使ってほしかったそうだ。
その後皆で散策することになったが、高台には行かないように、以前石が飛んできたことがあったからという。また軒下には監視カメラが下がっていた。しかし線がつながっていなかった。広場では子供が遊んでいたが喧嘩して泣いていた。皆の後を追おうとして少しはずれまで行ったが何やら気が抜けたように元気がなくなり道の傍らに座り込んで目をつぶった。昨夜の寝不足と始めてセンターにやってきて見るもの聞くものが百聞は一見にしかず、とはこの事で様々な思いが頭をめまぐるしく廻っていた。
戻るとビリーは麻の繊維でできているような粗末な椅子に座っていてそのとなりでソファーの女性メンバーはタバコを吸っている。ヘー、タバコを吸う人もいるんだと思った。私はビリーのそばに行き記念に写真を撮らせてもらった。彼が私の名札を覗き込んだので自己紹介をしてカーショップUFOのUFOの絵が描かれている名刺を渡した。彼はそれを胸ポケットに仕舞い込んだ。
馬場夫妻はビリーに何事かをいぶかしげな顔をしながら話しかけている。後年それはビリーに結婚の立会人を頼んだのだと知った。
その後、彼は片腕で何か作業をしようとしていたので手伝いますかと話しかけたが彼は首を振った。1人でやるということのようだ。
ビリーの奥さんカリオペに参加者の1人から和服が贈られた。それを台の上に立たせて着せていたが私にはなぜか似会うようには見えなかった。
我々は2日目も質問会を持ちその内容は以下のとおりである。
質問1、光の速さは? 30万キロだ。タキオンは光の何倍も速い。
質問2、火星の生命は? 火星は荒れていて人は住めない。水はない。背の低い植物はある。
質問3、人間は生まれ変わって進化するが動物はどうか? 動物も進化するが生まれ変わりで人間にはなり得ない。
質問4、火星にピラミッドは存在するか? 存在する。それは既に地球人によって発見された。以前住んでいた人類によって造られた。
質問5、子供の名前の付け方は? 産まれた日付と星座関係によって付ける。
質問6、黄色人種の起源について? 500~600万年前、すでに日本人と中国人は地球にいた。ベガ系のTerraテッラに3種族が住んでいた。残ったもう1種族は現在も住んでいる。中国人、日本人は目がやや吊り上がっているのが特徴だがもう1種族はそうではない。数週間前にプターとその種族のタリーダがセンターを訪問した。タリーダが去った後も3日間レモンのような良い香りが残されていた。---補足として「宇宙の深遠より・・・」ビリー・マイヤー著によると日本人と中国人は銀河の中心太陽の向こう側から26,900年前に地球にやってきて大陸の東側に住み着いたという。一度目の移住は絶滅してこれは2度目の移住である。元の惑星には3種類の人種が住んでいてそのうち2種類の日本人(ニーパー)中国人(キンテン)が地球にやってきた。---
それを聞いてふと天孫降臨の神話を思い出した。宮崎県の高千穂にあるという天孫降臨の場所、あそこに我々の祖先は降り立ったのか。
すると祖先は高度な文明を持っていて宇宙船、すなわちUFOに乗って遥かに遠いこの地球にやってきた事になる。日本人の優秀さはそこに起因するのだろうか、また私のようにUFOに興味を持ったり造りたいと考えたりするのもまったく無関係ではないということか。日本人の不思議なルーツは今後も繰り返し考えさせられることだろう。
質問7、人間の霊が分裂や増殖して増える事はあるか? 人間の霊は創造から生まれ、分裂や増殖はない。
質問8、エドガー・ケイシーについて? 良い人で正しいことを言っている。しかし、幼少のころ厳格な新教の教えを受けたためキリストに関する事は正しくない。
質問9、ノストラダムスについて? 非常に良い予言者である。フランス語の原書から読む事を勧める。知能がある人は正しく解けるがそうでない人は混乱を引き起こす。彼は未来の惨事を教えた。
質問10、イマヌエルの転生について? イマヌエルの紀元前ではエノホ、エリア、エレミアと同一の霊、紀元後ではマホメット、ガリレオ・ガリレイと同一霊。マホメットはキリスト教に反対した。コーランはマホメットが筆記者に書かせたが完成を待たずに亡くなったので他の人が手を加え真実でないものが伝えられた。マルクス、ソロモンはビリー・マイヤーの生まれ変わりではない。
1日目の質問を終え、日本のようなギラギラした照明などなく夕暮れの薄暗い街並のレストランへ通訳者の啓子トーレロさんの案内で入った。2時間かけてスイスの人たちはゆっくりと夕食を楽しむという。見れば家族づれが多いようだ。食べ切れないほどの食事を終えホテルではそれぞれの人とも打ち解けて冗談を言って大騒ぎをした。仲間の1人は是非スイスに残ってセンターで暮らしたいと言い出した。ビリーに頼んで何とかならないかというので、意見が沸騰して、ここに残る事よりも我々は日本でやる事があるだろうとなった。