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ケアプランセンター木の葉 二木桂

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訪問看護ステーション木の葉 代表者からのあいさつ

~この仕事に向かう私の想い~札幌ケアサプライ合同会社 法人代表 二木桂~

2005年5月に総合病院を退職してから、糖尿病看護に特化した訪問看護ステーションを目指し、活動しております。なんで糖尿病看護に特化したステーションを開設したの?と尋ねられそうですので、その経緯を少しだけお話したいと思います。私は看護大学を卒業してから、10年ほどは助産師として周産期医療に携わってきました。
● 健康な妊婦さんが当たり前のように元気に出産し、元気な赤ちゃんとおうちに帰る様子を見届けるのが私の使命でした。時々、疾患を有する妊婦さんやご家族と遭遇することもあり、不幸な出来事を経験すると、安全が当たり前に存在することの難しさを痛感することも、もちろんありました。当時の産婦人科は度々病棟編成することがあり、妊婦さんや赤ちゃんとは全く対象が異なる、いわゆる成人の『患者さん』と接することは、私にとってある意味新鮮でした。当時、妊婦さんでも妊娠性糖尿病を合併する方が増えてきており、糖尿病の病態や療養指導を学んでおくことは、これから先に仕事をしていく上でも意義があると感じていました。総合病院の機能上、内科病棟や外来勤務も経験させていただいたことも重なって、尊敬する医師や師長の指導の下、糖尿病療養指導士という資格を得ることができました。助産師としての経験は知識、技術面で自分の人生を豊かにしましたが、慢性疾患の患者さんに対する看護はさらに対象の幅が広がり、特に様々な人生を歩んでこられた高齢者からは逆に学ぶことが多いと感じるようになり、自分のライフワークは助産師ではなく、看護師がいいと思い始めたのが30代を過ぎたあたりのことでした。
●『糖尿病教育入院』のシステムをご存じでしょうか?
糖尿病教育入院は1週間、あるいは2週間のカリキュラムで、患者さんが糖尿病に関する様々な知識を得る機会で、この期間中にこれまでの生活習慣を見直し、ご自分なりの目標を立てていただくシステムになっていることが多いです。ところが外来に勤めていると、入院して良くなった方が不思議なことに1か月、半年、1年もすればまた元の木阿弥のようにコントロールが悪くなって再入院するケースに頻繁に出会いました。私は一変通りの指導をして、何事かを成し遂げたような気分でいた自分の未熟さを痛感しました。患者さんのご自宅でいったい何が起きているのか、そのブラックボックスを確認しなければ『指導』なんて、おこがましくてできないと本気で思ったのです。当たり前ですが、おひとりおひとり暮らしぶりが違う。生活に影響する家族構成が違う。健康信念が違う。この頃の経験が、オーダーメイドで関わる訪問看護に転身するしかない!という思いを膨らませていきました。
●思いはあっても、無知な自分
ところが、箱ものに入っている看護師(病院勤めの看護師)は無知なのです(自分のことです)。『デイサービスって何?』、『どうやって介護サービスを使うの?』のレベルです。 そこで退職をする前に、介護サービスを総括してマネージメントする介護支援専門員の資格取得を試みました。資格を使って何かをしようと思ったわけではないのですが、とにかく在宅サービスについての知識を深められると思ったのです。資格試験の過去問を読んでも何のことだかさっぱり分からない。文章の一行一行を確かめるように、参考書を読むところから始めていきました。一度落ちると落ち癖がつくと言われた試験でしたので、久々に必死になって受験勉強をしてみました。と言っても、私の場合は午前と午後に、それぞれ有限の時間を設けました。ダラダラと時間を過ごすのではなく、あらかじめ決めた時間しか割かないようにしました。おかげさまで、その年の秋に介護支援専門員の資格を取得することができ、無事に訪問看護ステーションも開設することができました。
●もう一つの訪問業務の経験
ご出産した経験のある方はご存じかと思いますが、各市町村の保健センターでは、『新生児訪問』というサービスがあります。1か月の乳児健診を終えると、次の4か月健診までがとても長く、赤ちゃんはちゃんと大きくなっているのか、母乳は十分に足りているのか、お兄ちゃんお姉ちゃんとの関係のことなどなど、新米ママは色々な不安を抱きます。これから受けなければならない予防接種についての知識を深めてもらう必要もあります。高齢者を対象とした訪問看護の業務が軌道に乗るまで、しばらくこのような仕事をしていたのですが、病院勤務時代とは全く異なるアプローチを体験し、こちらが利用者さんのご自宅に伺いサービスを提供する『訪問看護』の面白さを、別の角度から強く感じるきっかけとなりました。 今でこそ、殆ど関わる対象は高齢者ですが、たまに孫、ひ孫さんのことで相談されることもあり、無駄な経験など何一つなかったと思わされます。また、『ゆりかごから墓場まで』というフレーズがありますが、自分自身あらゆる世代に興味をもってケアを提供できることに幸せを感じています。
●気がつけば10年
国政では、医療費の削減や生活習慣病の予防に重点が置かれるようになって久しいです。また、医療機関から在宅療養への移行も促進されており、地域医療・看護に携わる人材の充足が望まれています。糖尿病の予防や治療はより重要な課題ですが、残念なことに糖尿病ケアの専門職が医療機関に集中しているのが実態で、その現象はこの10年変わりはありません。より身近な存在として、生活に密着した場での糖尿病予防および療養指導の質の向上を図る目的で会社を設立いたしましたが、実際にはベースに精神疾患と糖尿病があって脳梗塞の後遺症でリハビリが必要な方、慢性疾患を多重に抱えている方など多様にいらっしゃいます。開設以来、地域での活動に携わりながら、その多様な疾病を抱える方のニーズに応える必要があることに気づかされました。“糖尿病療養指導に特化したステーション”は、少しずつ姿を進化させていますが、当初の目的を見失うことなく、現在は神経難病、精神疾患と慢性疾患が合併する方のケア、精神疾患を有する妊婦さんのケア、終末期における看取りの支援等、より視野を広げて活動しているところです。
●これからの目標
事業所を開設したこの土地は、まだ人口年齢が比較的若いと言われています。しかしこの先同区での高齢者化率は群を抜く勢いとも言われています。個人的には、訪問看護サービスは社会的にかなり必要性があると思うのですが、まだまだ十分に認知されているように思えません。また、介護認定の受け方を知らないという方も意外に多くいると思いました。そこで訪問看護だけでなく、種々の介護サービス全体の認知度を上げるため、平成26年10月に『ケアプランセンター』を開設することにしました。地域の皆様により身近な存在として周知されたいと願い、相談窓口を作ったのです。訪問看護ステーションとケアプランセンター、このふたつの事業所の名称を総称して『暮らしの保健室 木の葉』としました。スーパーマーケットの近くに開設したので、どなたでも買い物帰りにでもぶらりと立ち寄っていただけたらと思います。 地域の事業の実施にあたっては、居宅介護支援事業所、関係市町村はもちろん、これからは地域の保健・医療・福祉機関との密接な連携を図る所存です。 ケアプランセンターを開設してからは、定期的に『介護情報講座&茶話会』を実施しています。健康に関する講話や、地域の介護サービス事業者とコラボレーションして様々な情報を発信するようにしています。今後も総合的なサービスの提供に努め、利用者をとりまく地域社会へ少しでも貢献できれば幸いと考えています。
法人代表 二木 桂(ふたき かつら)

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